危険なマダニ感染から愛犬と家族を守る

2013年9月9日RSSRSS

マダニ感染症から、愛犬と家族を守ろう

万一、マダニが寄生したら

もしマダニが寄生しているのを見つけたら、慌てて引っ張って取ろうとしないことが大切です。吸血の中のマダニは、セメントのような接着成分を分泌して、しっかり咬みついているので、無理にひっぱっても簡単に除去することはできません。無理に引っ張ると、マダニの口器が折れて愛犬の皮膚に残ったり、スポイトをつまんだ時のようにマダニの体の中身やマダニが持っているかもしれない病原体を、皮膚内に注入してしまう危険性もあります。除去するための専用のピンセットもありますが、病院や動物病院に行って除去してもらうのが一番安全な方法です。

愛犬の対策には、定期的な駆除薬の投与が効果的

一番簡単なマダニ対策は、人も犬も草むらに近づかないことです。しかし、お散歩好きの犬にとっては無理な話しです。愛犬と一緒にアウトドアに遊びに行くこともあるでしょう。むしろ春先から秋にかけてはマダニ感染の可能性がどこにでもあると割り切って、動物病院で処方されるマダニ駆虫薬を利用して感染予防につとめましょう
動物病院で処方される駆虫薬には、月に1回ごとの投与で予防効果を発揮する薬剤として①首筋に薬剤をたらすスポットタイプ、②口から飲ませる経口薬タイプ、の2種類と、ピンポイントで利用できるスプレータイプがあります。いずれもマダニと一緒にノミの駆虫もできるので、とても便利です。愛犬とオーナーさんのライフスタイルに合わせて、最適な薬剤を選びましょう

野山に入る時は肌の露出を防ぎましょう(ヒトの場合)

人も野生動物がいるような野山に分け入るときには、充分な対策が必要です。夏でも長袖長ズボンを身につけ、マダニが喰いつく素肌をさらさないこと。虫除けも一定の効果があります。帰宅後は入浴の時に肌を良くなでて、喰いついたダニが皮膚から出っ張っていないかどうかチェックしましょう。

【Doctors Message】日本もマダニ対策が必要な時代に

日本ではノミやフィラリアに比べて、マダニ対策への意識は必ずしも高くありませんでした。一方、海外ではマダニは人や愛犬の命に関わる感染症を多く媒介することからマダニ対策がしっかり行われています。近年、日本でも、ロシア春夏脳炎など人に感染すると重篤な被害を招く危険なマダニ感染症の存在も確認されています。あらためて、意外に身近に存在するマダニについて、その対策の重要性を人を含めて考える必要がありそうですね。(森田達志先生)

愛犬のマダニ感染の可能性が気になる方はチェック!

ひとつでも当てはまるものがあれば、マダニの感染リスクはゼロではありません。マダニの種類と活動時期は地域によって違います。愛犬の主治医と相談しながら、適切なマダニ対策をたててみましょう。

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