危険なマダニ感染から愛犬と家族を守る

最近、マダニを介したと思われる感染症「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」についての報道が相次ぎました。マダニは愛犬にも人にも見境なく喰いついて吸血する有害生物ですが、時には愛犬と人間の両方に対して、死に至るような重要な病原体の運び屋にもなります。マダニの危険性を知り、適切な対策で愛する家族を守りましょう。

2013年9月9日RSSRSS

【監修】
森田 達志 先生(日本獣医生命科学大学)
【記事制作協力】
日本イーライリリー株式会社 エランコアニマルヘルス事業部(https://www.elancopet.jp/

人や動物の血を栄養分として成長する『マダニ』

マダニは昆虫ではなく、足を8本持つ節足動物

マダニは、ある意味「ダニの王様」とも呼べる存在です。ダニはクモに近い節足動物と呼ばれる8本足の生き物で、非常に沢山の種類が存在しますが、マダニのグループは、布団や畳のなかに潜む小さなダニ類の約10倍もの大きさで、大人のダニ(「成ダニ」と呼ばれます)では2~3mm、さらに人や動物の血を吸ってパンパンにふくらむと、メスの成ダニでは10mm以上にもなる大型のダニです。
日本全国に生息しているフタトゲチマダニやヤマトマダニ関西以西の比較的暖かい地域にいることが多いタカサゴキララマダニ北海道〜東北、山岳地帯など比較的涼しい地域に生息しているシュルツェマダニなどが有名です。

マダニってダニと何が違うの?

家の中の布団や畳に潜む一般的な「ダニ」のサイズは約0.2~0.4mm。一方「マダニ」の大きさは約2~3mm、吸血後には10mm以上にもなり、一般的なダニと比べるとかなり大型で、肉眼でもはっきりと確認することができます。英語では一般のダニのことを「Mite」、マダニのことを特別に「Tick」と呼びます
その大きさの違いだけではなく、マダニ(Tick)は、卵から孵った赤ちゃんダニ(「幼ダニ」と呼ばれます)から大人に至る全てのステージで動物の皮膚に喰い付いて吸血します。さらには時に病原体を運ぶ厄介な生き物として明確に区別されています。

 

マダニは人や動物の血を栄養源にして成長、産卵

マダニは卵からふ化した後、幼ダニから若ダニへ、若ダニから成ダニへと成長する過程と、一生の最後に卵を残すための合計3回、栄養を摂る必要があります。マダニの唯一の栄養源はずばり、人や犬、野生動物たちの血液で、血を吸うたびに人や動物に喰いつきます。時間をかけて血を吸った後は自然に落ちて脱皮をし、次のライフステージへと成長していきます。最後に成ダニになって吸血を終えたマダニは、地上に落ちて産卵を開始。1,000個から3,000個もの卵を産んで、その一生を終えます。

マダニが潜んでいる場所と活動期

マダニが潜んでいる場所の多くは草むらの中です山間部や田園地帯のほか、河原や公園の草むらの葉先によじ上り、じっと動物が通りかかるのを待っています。動物が近づくと、その熱や振動、二酸化炭素を感知して飛び移るのです。
マダニは、種類にもよりますが、枯れ葉の下に潜んで冬を越します。成長と産卵のために活発に動き始めるのは、多くの場合、草むらの高さが10cm以上伸び始める5月上旬から。吸血と落下を繰り返して初夏から真夏にかけて若ダニから成ダニへと脱皮し、夏の終わりから秋に産卵をすませます。地域やマダニの種類によって差はありますが、春から盛夏、そして秋が活動のピークです。

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