猫の病気事典

猫のリンパ腫

猫のリンパ腫は、リンパ球(微生物などの、体内に侵入した異物を退治する白血球の一種)が、がん化する病気です。若い猫に多いタイプと老猫に多いタイプがあり、症状がそれぞれ異なります。

2007年 09月 25日

主な症状 下痢をする 吐く 息が荒い(呼吸が苦しそう) 体重が落ちる

猫のリンパ腫の症状とは?

リンパ腫には、主なものとしては次の2つのタイプがあります。
一つは、胸の周囲に大きな腫瘍ができ、胸水がたまる胸腺型(前縦隔型)リンパ腫です。これは、2~3歳頃の若い猫に発症することが多く、胸水が肺を圧迫することで呼吸困難が起こります。
もう一つは、腸管に大きな腫瘍ができる消化管型リンパ腫です。これは、老猫に多く見られ、嘔吐や下痢が起こって体重が落ちます。また、腸閉塞や腹膜炎を併発することもあります。

猫のリンパ腫の原因

若い時期に発症する胸腺型リンパ腫の多くが、猫白血病ウイルス(FeLV)の感染によって発症します。消化管型リンパ腫の場合、高齢化による免疫力の低下、ウイルスや細菌、ストレス、発がん性物質の摂取、腸管の炎症などが複雑にからまって、リンパ球のがん化を促進すると考えられています。

猫のリンパ腫の治療方法

リンパ腫を治療するのに効果的なのは、抗がん剤投与などの化学療法です。胸腺型リンパ腫の場合は、胸にたまった胸水で肺が圧迫されて呼吸困難に陥らないように、胸水を抜き取ってから抗がん剤を投与します。

猫のリンパ腫を予防するには?

胸腺型リンパ腫を予防するには、原因となる猫白血病ウイルス(FeLV)感染症にかからないように、子猫の頃から確実にワクチン接種をおこないましょう。それとともに、室内飼いに徹するなど猫白血病ウイルスの感染の可能性をできるだけ減らすことが重要です。
一方、消化管型リンパ腫は原因がよく分かっていないため、予防は困難です。したがって、早期発見と早期治療が何より大切です。上記の症状がみられたら動物病院へ連れて行き、検査を受けるようにしましょう。

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