猫の病気事典

猫伝染性腹膜炎(FIP)

猫伝染性腹膜炎(FIP)は、ウイルスに感染したことが原因で腹膜(胃、肝臓などの臓器の表面、腹壁の内側をおおっている膜)に炎症が起こる病気です。ウイルスに感染しても発症しないこともありますが、発症すると完治が難しく、危険な病気です。

2007年 08月 08日

主な症状 下痢をする 吐く 息が荒い(呼吸が苦しそう) 痙攣(けいれん)を起こす 熱がある お腹が膨れる しこり・はれができる 食欲が落ちる 体重が落ちる

猫伝染性腹膜炎の症状とは?

猫伝染性腹膜炎の症状は、「ウエットタイプ」と「ドライタイプ」という2つの型に分かれます。多くの猫みられるのが「ウエットタイプ」で、下痢や嘔吐、貧血などとともに腹や胸に水がたまってお腹が膨れ、呼吸困難などの症状が現れます。「ドライタイプ」では、目にブドウ膜炎が発生したり、脳内に炎症が起こって麻痺や痙攣(けいれん)などの神経症状が現れたりするほか、腎臓や肝臓にも異常が起こります。どちらのタイプも発熱や、食欲や体重の低下などの症状がみられ、症状が重い場合には数日~数ヵ月の間に亡くなることがあります。

猫伝染性腹膜炎の原因

猫伝染性腹膜炎は、ネココロナウイルスの感染が原因で発症します。ウイルスの感染は、感染猫と一緒に生活していたり、ケンカをした場合などに起こります。ほかの感染症にかかっている猫、ストレスにさらされている猫、子猫や老猫など免疫力の弱い猫ほど、感染しやすい傾向があります。しかし、感染しても発病しないケースも多く、またすぐに発症することはありません。

猫伝染性腹膜炎の治療方法

猫伝染性腹膜炎を、完全に治す方法は今のところありません。一時的に症状を和らげるため、インターフェロンやステロイド剤などを用いた内科療法をおこないます。

猫伝染性腹膜炎を予防するには?

猫伝染性腹膜炎のワクチンは、まだ日本にはありません。そのため、できるだけ生活環境を快適にしてストレスを減らし、普段の健康管理に気をつけることが予防として大切です。また、室内飼いに徹して、猫エイズ(猫免疫不全ウイルス感染症)猫白血病ウイルス(FeLV)感染症などの、ほかの感染症にならないように気をつけるほか、予防できるものは定期的にワクチン接種をおこないましょう。

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