猫の子宮蓄膿症
子宮蓄膿症は、メス猫の子宮に細菌が感染することで炎症が起こり、子宮内に膿がたまる病気です。避妊手術を受けることで予防の効果が期待できます。
更新日:2010年 04月 09日
元気がない・疲れやすい
下痢をする
吐く(嘔吐)
水をたくさん飲む
熱がある
お腹が膨れる
おしっこの量が増える
外陰部から出血がみられる
外陰部からおりものが出る
ショック状態を起こす
食欲がない
猫の子宮蓄膿症の【症状】陰部の汚れ、元気や食欲の低下、多飲多尿など
子宮蓄膿症は、メス猫の子宮に細菌が感染することで炎症が起こり、子宮内に膿がたまる病気です。この病気は、子宮頸管(しきゅうけいかん)が開いているか閉じているかで、「開放性」と「閉塞性」に分けられます。開放性の子宮蓄膿症では、子宮頸管が開いているために、膿が外陰部から排泄され、お尻から陰部、後ろ足にかけて悪臭をともなった汚れが見られます。また、元気や食欲がなくなるほか、発熱や嘔吐、下痢、多飲多尿などが認められることがあります。一方、閉塞性の子宮蓄膿症では、膿や細菌の毒素が子宮内にたまるため、上記の症状がさらに重くなり、かつ、子宮に膿がたまってくるため次第にお腹が膨らみ、場合によってはショック症状や急性腎不全を併発することもあります。
猫の子宮蓄膿症の【原因】発情後期〜妊娠中の体の変化によって細菌が感染しやすくなる
子宮蓄膿症は、子宮に細菌が感染することで起こります。発情の後期や妊娠中には黄体ホルモン(プロゲステロン)が分泌され、受精卵が着床しやすいようにメス猫の免疫力が若干低下しています。また、この時期には、子宮内膜が厚くなったり、子宮頸管が普段よりやや開いた状態となり、細菌が子宮内に侵入しやすくなります。通常であれば、感染が起こることはありませんが、何らかの原因で猫の体力や免疫力が低下していたり、周囲の環境が不潔な場合は、発情後期や妊娠中、出産後などに子宮内に細菌感染が起こってしまいます。その後、発情の終了や分娩後に子宮頸管が閉じると、細菌が子宮内で増殖して子宮蓄膿症を引き起こします。
猫の子宮蓄膿症の【治療】抗生剤などで状態を安定させてから、子宮と卵巣を摘出する
子宮蓄膿症で、急性腎不全やショック状態にある場合には、状態を安定させるために点滴や抗生剤の投与を行います。子宮蓄膿症の第一選択としての治療は、卵巣と膿のたまった子宮を摘出する手術です。しかし、何らかの事情で外科手術が困難なときには、内科的治療が行われます。ただ、内科的治療の場合、再発する可能性があるため、基本的には避妊手術と同様に卵巣と子宮を摘出する外科的治療が一般的です。
猫の子宮蓄膿症の【予防】避妊手術が予防に効果を発揮
子宮蓄膿症は、避妊手術を受けることで予防の効果が期待できます。また、避妊手術を行えば、子宮蓄膿症だけでなく、子宮がんや子宮内膜炎などの子宮感染症や乳腺腫瘍の発症を予防することができます。
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