ねこのえきのこっくすしょう(たほうじょうちゅうしょう)

猫のエキノコックス症(多包条虫症)

早めに病院へ

疑われる症状が見られる場合は、早めに病院へ連れて行きましょう

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エキノコックス症(多包条虫症)は、猫がエキノコックス(多包条虫)と呼ばれる寄生虫に感染されることで起こる病気です。感染した猫は糞便と一緒にエキノコックスの虫卵を排泄します。この虫卵を何かの拍子で口に入れてしまうと、人間もエキノコックスに感染してしまうことがあります。人間が感染した場合は、エキノコックスの幼虫が肝臓をはじめとする色々な臓器に侵入し、5~20年ほどの潜伏期間後に重篤な肝機能障害を起こしたり、神経症状や呼吸器症状が現れたりすることがあり、放置しておくと命に関わります。

【症状】目立った症状は見られないが、猫も人への感染源になる恐れがある

猫がエキノコックスに感染した場合、まれに粘液状の軟らかい便を排泄したり、下痢をしたりする程度で、目立った症状はあまり認められません。このため飼い主が感染に気づくことは極めて困難といえます。また、これまで、猫の小腸内ではエキノコックスの発育が悪く、この寄生虫が成長して虫卵を産むことはほとんどないと考えられていました。しかし、北海道で飼い猫の糞便からエキノコックスの虫卵が検出されたことから、猫も人への感染源になる可能性が指摘されています。

【原因】エキノコックスに感染しているネズミなどを猫が捕食することで感染する

エキノコックス症は、エキノコックスと呼ばれる寄生虫に感染して起こる病気です。エキノコックスは肉食動物を終宿主(寄生虫が成虫まで成長して虫卵を産むのに適した宿主)にし、ネズミやリスなどを中間宿主(寄生虫が終宿主に感染できる段階まで成長するために必要な宿主)とする寄生虫です。このエキノコックスにすでに感染しているネズミなどを猫が捕食すると、猫がエキノコックスに感染します。しかし、猫がエキノコックスの虫卵を直接口にしても感染することはありません。
エキノコックス症の原因となる寄生虫には多包条虫と単包条虫とがあり、どちらも世界的に広く分布している寄生虫です。日本では多包条虫が北海道で多く確認されています。ただし近年、ペットを連れての旅行や引っ越しなどによるペットの移動増加にともなって、北海道以外の地域に住む飼い犬にエキノコックス寄生が確認されたケースもあることから、流行地域の拡大が懸念されています。

【治療】成虫に対しては駆除薬でほぼ100%駆虫できる

エキノコックスの成虫に対しては、プラジクアンテルという薬剤の含まれた駆除薬で、ほぼ100%駆虫することができます。

【予防】流行地域では放し飼いを控え、定期的な糞便検査を行う

エキノコックスの流行地域では、中間宿主であるネズミの捕食を避けるため、猫の放し飼いを控えることが大切です。また、外出する習慣のある猫は定期的に糞便検査を受けるようにしましょう。

「猫のエキノコックス症(多包条虫症)」のポイント

もしもエキノコックスの流行地域で、飼い猫がネズミを捕まえたり、食べたりしているのを見かけた場合は、動物病院に相談しましょう。また、飼い主は保健所などに相談すると良いでしょう。

この病気のデータ 命に関わる恐れ
  • 低い

命に関わる恐れは低いですが、注意が必要です

主な症状 かかりやすい猫種
  • 特にない
かかりやすい年代
  • 特にない
かかりやすい性別
  • 特にない
予防の手段
  • 適切な飼育・管理
人への感染 かかりやすい体の特徴
  • 特にない
「猫のエキノコックス症(多包条虫症)」に併発する可能性のある病気

データはございません

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