猫の水腎症
水腎症は、腎臓でつくられた尿を運ぶ尿路のどこかが閉塞したため、腎臓の腎盂(じんう)と呼ばれる部位に尿がたまって腎臓全体が拡張した状態です。左右の腎臓の片方だけに発生するケースが多く、その場合は無症状で推移することもあります。
更新日:2010年 04月 12日
猫の水腎症の【症状】お腹にしこりを感じるが、特に症状がないこともある
尿が腎盂にたまることにより、腎臓が腫脹(しゅちょう:腫れ上がること)し、お腹にしこりを感じることがあります。片方の腎臓だけが水腎症になった場合は、もう片方の腎臓が代償性に働くため、無症状のまま進行することもあります。両方の腎臓に共通する部分の尿路が完全に閉塞した場合(例、膀胱三角部の腫瘍、尿道閉塞)には、両方の腎臓が水腎症になる前に腎不全にともなう尿毒症の症状が現れます。
猫の水腎症の【原因】尿路がふさがり、行き場のない尿が腎臓内にたまっていく
水腎症は、腎臓と膀胱をつなぐ尿管や尿道といった尿路がふさがれてしまい、腎臓から尿路を通って体外に排泄されるはずの尿が、腎臓内の腎盂と呼ばれる部位にたまることにより発症します。尿路がふさがれる原因は、尿管結石や尿道結石、膀胱の尿管開口部(膀胱三角)近くにできた膀胱腫瘍による圧迫、尿管を巻き込んだ腫瘍、外傷や先天的な奇形など様々です。
猫の水腎症の【治療】尿路の閉塞状態をすみやかに解除
尿路閉塞を起こしている原因をつきとめて取り除き、早期に閉塞状態を解除します。また、水腎症があり、その腎臓の機能がすでに完全に失われていたり、腫大した腎臓が他の臓器を圧迫したり、何らかの障害の原因となっているような状態で、もう片方の腎臓の機能が残っている場合には、異常のある腎臓を摘出することもあります。なお、尿毒症の症状を現している場合や、尿路閉塞の原因によっては、尿路の閉塞を解除したあと、原因や症状に応じた治療を行っていきます。
猫の水腎症の【予防】年1回、レントゲン検査を含めた健康診断を受ける
水腎症の予防法はありません。年に1回はレントゲン検査を含めた定期健康診断を受けるようにしましょう。また、お腹にしこりがあるなど、症状に心当たりのある場合は、早めに獣医師に相談しましょう。
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