シニア犬と暮らす-高齢期ケアを2期に分けて考えよう

2013年6月20日RSSRSS

10歳を過ぎたら、「老化」をできるだけ遅らせる努力を

足腰の弱りや体重減少が…

10歳を過ぎて本格的な高齢期を迎えると、足腰の弱りが目につき始めます。筋肉が落ちて、「お尻が小さくなった」と感じる飼い主さんも多いはず。消化機能も衰えてきて、食が細くなったり、体重の減少が見られることも。この時期には、食欲を維持し、筋肉や内臓の衰え、体重の減少を抑えることが大切です。

老化予防には、良質なタンパク質の摂取が不可欠

かつては、高齢期の食事は、肝臓や腎臓に負担をかけないよう、脂質やタンパク質を控えるのが一般的でした。しかし、最近の栄養学では、高齢期の筋肉や毛づや、内臓機能の維持には、消化吸収のよい良質なタンパク質を十分に摂ることが不可欠とされています。
ドッグフードも、以前は、シニア用は「7歳以上」で一括りにされていましたが、最近は、年齢から来る栄養課題や食べやすさにきめ細かく対応しようと、10歳を越えてからの「ハイシニア用」を別に設けるメーカーも増えています。 それでも愛犬の食欲が進まないときには、ササミをゆでたスープをかけるなど、食欲をそそるひと工夫を。チキンスープはタンパク質の補給にも効果的です。

高齢期になっても適度な運動を

筋肉は使わなければどんどん衰えるので、高齢期になっても、適度な運動は大切です。ただし、関節に負担がかからないよう、床にカーペットを敷いたり、階段や段差の乗降が危うい場合は、踏み台やスロープなどで対策を。歩行が不自由なら補助ハーネスもあります。足腰が弱っても、できるだけ外の刺激に触れさせたほうが老化予防に役立ちます

認知症予防はスキンシップとDHA補給で

老化が進むにつれ、「認知症」の心配も。とくに柴犬などの日本犬は発症しやすいことが知られています。認知症は治りませんが、早期に気づいて対処すれば、症状の緩和や進行を遅らせることはできます。
「名前を呼んでも反応が鈍い」「とぼとぼ歩き、後退ができない」「ぐるぐる旋回する」「夜鳴き」など特有の症状が見られますので、単なる老化と見過ごさないこと。
認知症の予防や症状の緩和にはDHAが有効とされており、サプリメントによる補給や、週1回程度、DHAを豊富に含む「魚食」を勧める獣医師もいます。また脳への刺激も大切な要素なので、撫でたり話しかけたり、愛犬への積極的なスキンシップを心がけましょう。(編集部)

プロに聞く「10歳からのケア」のポイント!

7歳からの予防のケアをベースに、現れてくる個々のトラブルに効果的なサプリメントやケアをプラス。本格的な高齢期の対処法を、ホリスティックケア・カウンセラーの青根未佳さんがお答えします!

 

Q.消化機能の衰えに対処するには?

消化酵素を積極的に摂りましょう。酵素は熱に弱く、生の食材や発酵食品に多く含まれます。最も豊富なのは動物の膵臓ですが、腐りやすく食材として手に入りにくいため、フリーズドライしたものがサプリメントとして利用されています。発酵食品や、生の食材を与えるのもいいですが、野菜などが消化しにくい場合は、すりおろすなどの配慮を。

 

Q.足腰の老化対策は?

グルコサミンやコンドロイチンに加え、MSM(メチル・スルフォニル・メタン)に注目して。MSMは動物や植物の中に存在する天然のイオウ成分で、関節の痛みを和らげたり、軟骨成分であるコラーゲンの生成をサポートする働きがあります。コラーゲンの元になる成分のため、皮膚や被毛の健康にもいいですよ。
筋力の衰えを防ぐには、マッサージがおすすめ。難しく考えず、こまめに体を撫でてあげて、犬に自分の体を意識させることがポイントです。

 

Q.今後は、認知症も心配です

日常生活のなかで、愛犬に“お仕事”を作ってあげること。お散歩も脳の刺激になり、抱っこして外を歩くだけでも十分です。体調も悪くないのにお散歩に行きたがらない場合は、外でごはんをあげるようにすれば、お散歩好きになります。オメガ3脂肪酸やイチョウの葉などのサプリメントも、脳の血流改善や活性化に有効です。
飼い主さんが心配しすぎると、愛犬も神経質になります。明るく楽天的に接することが、シニア・ケアの大切なポイントです。

 

【ケアについてお話を聞いた方】
青根未佳さん(ホリスティックケア・カウンセラー)

GREEN DOG 東京ミッドタウン チーフ・カウンセラーとして、豊富な知識を活かし、訪れるペットオーナーのみなさんのお悩みをサポート。

GREEN DOG http://www.green-dog.com/

関連リンク

飼い主さんへ、正しい知識を。Petwell(ペットウェル)

ペットと人が笑顔でつながる、心豊かな社会のために。Petwellは、飼い主さんが「本当に知りたい」ことをお伝えするサイトです。

Pマーク
グループサイト
  • PetLIVES(ペットライブス)

    PetLIVES(ペットライブス)は、愛犬・愛猫と心地よく暮らすためのヒントをライブにお届けするWEBマガジン。元気で長く一緒にいるための健康 管理・ケア、犬猫の症状から探せる 病気検索、獣医師アドバイス、写真投稿、イベント情報など。今日から役に立つ情報満載です。

  • PetLIVES(ペットライブス)Facebook

    愛犬・愛猫とのライフに役立つライブな情報を発信するPetLIVES(ペットライブス)の公式Facebookページ。

  • 周年事業室
Petwelljp 編集部のつぶやき

Copyright © 2008-2017 ETRE Inc. All Rights Reserved.
このサイトに掲載の記事・イラスト・写真など、すべてのコンテンツの複写・転載を禁じます。