太った犬は早死にする!? 過体重は犬の寿命を縮めることが研究で明らかに

米国ウォルサム®研究所ペット栄養学センター(以下、ウォルサム®)の行った研究によると、中年期で太りぎみの犬は、理想体重にある犬に比べ最長で10カ月、平均寿命が短いことがわかった。中年期に理想体重よりも太っていることが犬の寿命に影響することが示され、飼い主が犬の健康的な体重を維持管理する重要性が強調された。

2013年10月21日RSSRSS

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この研究は、さまざまな人気犬種での平均余命に対するボディコンディションスコア(BCS)※の影響を調査したもの。米国のバンフィールド®動物病院(Banfield® Pet Hospital)のネットワークを介し、診療を行っている獣医師により収集された、人気犬種10種で避妊・去勢手術済みの6.5~8.5歳の雌雄のボディ・コンディションデータを用いており、一犬種当たり平均546頭のデータが使われている。
※ボディコンディションスコア(BCS):肥満と痩せの評価指標の一つで、愛犬や愛猫の体型を見て、触って判断するもの

ウォルサム®の主任研究員であるカリーナ・ソルト(Carina Salt)は研究結果について、「私たちは、太り気味の犬が短命であることを発見しました。特にラブラドール、シーズー、アメリカン・コッカー・スパニエル、ゴールデンレトリバー、ビーグルの5犬種でこの傾向は顕著でした。これは、非常に多くの飼い犬を対象とした観察の最初の研究報告であり、この研究結果は、一般的な犬の過体重リスクに対する重要な知見を示します。中年期に太っている場合、長期的にみると、犬種により1~10カ月短命になることがわかりました」と述べている。

この研究は、マース ペットケアの最先端科学施設であるウォルサム®研究所の研究者とバンフィールド®動物病院が、ペットの肥満原因と結果解明を目的に、広範囲にわたり行っている共同研究の一つ。調査結果は、米国オレゴン州ポートランドで10月1日~4日に開催されたウォルサム®国際栄養科学シンポジウム(WINSS:Waltham® International Nutritional Sciences Symposium)で発表された。

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