調査の結果、尿石症や膀胱炎になったことのある猫は全体の22%と、5頭に1頭以上が経験しており、そのうち約半数は1~3歳のごく若い時期に発症していることがわかった。
尿石症や膀胱炎は、泌尿器系の病気の中でも高齢になるほどかかりやすくなる慢性腎不全と違い、食事内容や生活習慣・猫自身の体質などが深く関わり、年齢とは関係なく発症する。また、再発した経験のある猫は46%という結果から慢性化しやすい病気であることがわかるように、発症を未然に防ぐことが重要だ。
「子猫のときから清潔なトイレ環境を整え、オシッコチェックや自宅での採尿の習慣をつけておくと、病院での検査がしやすくなります」と苅谷動物病院の内田恵子先生も指摘するように、子猫のときから泌尿器系の病気を意識し、家庭での尿チェックや動物病院での定期的な尿検査などの健康管理を続けていくことが予防につながる。
花王ニャンとも清潔トイレでは、「泌尿器ケア研究会」サイト上で猫と泌尿器系疾患の病気やトイレ環境にまつわる情報を提供するほか、相模原市獣医師会と連携し、里親になった方に『ニャンとも清潔トイレ 子ねこ用』を提供するなど、多くの猫たちの健康と幸せを願う活動も行っている。
現在は、子猫を飼い始めた一般オーナーを対象に、3月1日(金)~5月21日(火)の期間中、子猫の健康と快適な暮らしを考えた「子ねこ用トイレ(体重3.5kgまで)」の30,000名様モニターを実施中。