猫の病気事典

猫の心筋症

心筋症は、心筋(心臓の筋肉)が、厚くなったり薄くなったりするなどの異常が生じて、心臓の働きが弱くなる病気です。また、血流が悪くなることで心臓内に血栓(血の固まり)ができることがあり、それが心臓から出て動脈血管に詰まる(血栓塞栓症:けっせんそくせんしょう)と、血栓が詰まった先の足などに突然麻痺が起きたりする可能性があります。

更新日:2010年 04月 07日

主な症状 元気がない・疲れやすい 息が荒い(呼吸が苦しそう) 咳をする 食欲がない 動くのを嫌がる

猫の心筋症の【症状】初期症状はほとんどなし。進行すると運動を嫌がるようになる

心筋症になると、初期にはほとんど症状が見られないか、元気や食欲がやや低下している程度ですが、病状が進むと、ぐったりとうずくまることが多くなり、運動を嫌がるようになります。また、肺水腫や胸水による咳、呼吸困難などの症状が現れることもあります。心筋症では、心臓内に血栓(血の固まり)ができやすくなり、できた血栓が心臓から動脈に流れ、後ろ足などの血管に詰まる(血栓塞栓症)と、その先に突然麻痺を生じることがあります。

猫の心筋症の【原因】原因は不明。拡張型心筋症はタウリンの欠乏が関与

心筋症は、症状によって「肥大型」「拡張型」「拘束型」の3つに分けられます。このなかで特に多いのは、心臓の筋肉が厚くなっていく「肥大型心筋症」です。心筋症の原因の多くは不明ですが、「拡張型心筋症」の場合は、原因の1つとして、タウリンの欠乏が関与して発症することがわかっています。現在は栄養基準を満たしたフードの普及によって発症数は減少する傾向にあります。なお、この拡張型心筋症は遺伝が関与する場合もあるといわれています。

猫の心筋症の【治療】根本治療はなく、病型に合った薬剤を投与して症状を緩和

心筋症自体を根本的に治す方法はありません。そのため、それぞれの心筋症の型に合わせて、血管拡張薬やβ受容体遮断薬、利尿薬、また血栓を予防する薬剤などを投与して、症状をやわらげます。

猫の心筋症の【予防】早期発見・早期治療に努める

心筋症の原因はよくわかっていないため、予防する方法はありません。上記の症状が見られたら動物病院へ連れていき、早期発見・早期治療を心がけることが大切です。

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