漢方薬、鍼灸、ツボ押しマッサージetc・・・獣医師に聞く、犬・猫の東洋医学

2012年8月7日RSSRSS

愛犬・愛猫へのマッサージ、その主な種類と方法

ストローク[優しく撫でるマッサージ]

毛並みにそって軽く撫でるマッサージで、ストローキングとも呼ばれています。愛犬や愛猫の被毛を整えるイメージで行います。背中から始め、首や顔、腰、四肢、お腹といった順で嫌がらない範囲を数十秒から数分間マッサージしてみましょう。体幹部など幅広いところは手全体を使って、顔や四肢など狭い部分は指を1~2本使って行うと力加減がしやすくなります。

 

円マッサージ[まさしく円を描くようなマッサージ]

利き手の指(人差し指~薬指)を2~3本そろえ、マッサージしたい部分の皮膚に密着させ円を描くようにマッサージします。最初は50~200g前後の力加減で行い、筋肉のコリがほぐれてくるのが感じられたり、愛犬や愛猫が「もっと!」という顔をした時には徐々に力を強めてもかまいません。筋肉量が少ない顔や四肢では、片手で顔や四肢を支え、反対の手の指1~2本で行うとよいでしょう。

 

軽擦法(けいさつほう)[軽くさするマッサージ]

手全体を愛犬や愛猫の体に密着させ、手が皮膚の表面にやや沈み込む程度の力加減にします。目安としてはペットの体重の1/20~1/10前後に。例えば、体重10kgの犬であれば500g~1kg程度の力をかけます。ただし、基本は愛犬や愛猫が嫌がらないことなので、最初は予想よりも軽めに、気持ちよさそうであれば徐々に力を強めちょうど良い力加減を探るようにしましょう。

 

指圧[指で経穴(ツボ)を圧迫するマッサージ]

ツボに親指をあて1・2・3とゆっくり力を加えながら押し、いったん3~5秒程度押さえたままにし、今度は3・2・1とゆっくり力を弱めていきます。これを数回(最初は1~2回程度から5~7回前後まで)、リズムよく繰り返します。小型犬や猫など小さな体の場合は人差し指などでもかまいません。力加減の目安は軽擦法と同程度に。

以上、愛犬・愛猫に実践できる東洋医学について、漢方薬や経絡・ツボ押しマッサージといった、東洋医学を中心にまとめました。漢方薬の効果やマッサージの種類・方法、経絡の数や位置などをより詳しく知りたい方は、制作中の新コンテンツ『Petwell 飼育事典』でご覧頂ける予定です。アップをお楽しみに!

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