普段から心がけたい 「災害時に備えた準備」
1.ペット用非常持ち出し品
いざという時にすぐに持ち出せるように、ペット用の「非常持ち出し品」を用意しておきたいものです。とりあえず被災後の数日間をしのげば、救援物資も届きます。あまり欲張り過ぎると持ち運びが大変なので、必要なものだけを絞り込みましょう。
- ペットフード・飲料水最低3日分、食器、水入れ
- 首輪・リード、キャリーバッグやケージ
- 排泄用品(ペットシーツ、ウンチ袋、猫砂、新聞紙など)、タオル
- 鑑札、迷子札かマイクロチップの埋め込み(迷子にならないために)
- ペットの写真(迷子時に必要)
- 救急用品(消毒薬、ガーゼ、包帯、はさみなど)、常備薬
- 健康手帳(予防接種や病歴などの記録)
- ペットが普段愛用しているもの(自分のニオイのついた敷物などがあると安心する)
- 中・大型犬の場合はペット用の靴(ガラス破片などによるケガ防止)
2.避難所で困らないためのしつけ
避難所には、動物が苦手な人も含めて、多くの見ず知らずの人が集まります。飼い主さんが自分のペットの行動をつねにコントロールできるようにしておくことが必要です。
オスワリ、マテ、フセの服従訓練
ペットがいつもと違う環境に怯えたり興奮して、ムダ吠えや噛みついたりすることも。犬の場合は、「オスワリ」「マテ」「フセ」などの基本的なしつけを徹底して、どんなときでも飼い主さんが落ち着かせられるようにしてください。
クレート(ハウス)トレーニング
避難生活では、キャリーバッグやケージの中で長時間過ごすことになるので、普段から慣らしておき、ペットにとって「くつろげる場所」にしておくこと。自由に出入りできるようにして、中でお気に入りのおやつなどを与えるようにすると、次第に自分から入るようになります。
トイレトレーニング
避難所では、衛生面の管理も重要です。決められた場所で排泄ができるように、トイレトレーニングをしておきましょう。
3.健康管理
避難所や救護センターなど、たくさんの動物が集まる場所では、感染症の流行が心配されます。狂犬病予防注射、ワクチン接種、フィラリア予防、ノミ・ダニ駆除などの健康管理をしっかりして、自分のペットを守るだけでなく、他のペットに感染の輪を広げないようにしましょう。
また、不妊・去勢手術を済ませておくと、他のペットと一緒になったときのトラブルを少なくすることができます。
こうした基本的なしつけや健康管理は、何も災害時に限った特別なことではありません。普段から心がけていれば、いざという時にも慌てずに済みます。