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犬・猫の神経根症状による疼痛の緩和でよく使われる漢方薬

獣医療でよく使われる漢方薬について、症状別にご紹介。ここでは犬・猫の神経根症状による疼痛の緩和でよく使われる漢方薬についてまとめてみました。

2015年09月18日RSSRSS

「慢性関節炎や椎間板ヘルニアの神経根症状による疼痛の緩和」に使われる漢方薬

  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん)
  • 八味地黄丸(はちみじおうがん)
  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)
  • 疎経活血湯(そけいかっけつとう)
  • 薏苡仁湯(よくいにんとう)
  • 桂枝加朮附湯(けいしかじゅつぶとう)
  • 独活寄生湯(どっかつきせいとう)/独活寄生丸(どっかつきせいがん)
  • 血府逐瘀湯(けっぷちくおとう)/血府逐瘀丸(けっぷちくおがん) など

漢方薬は変形した関節や折れた骨、壊れた椎間板を治すことはできませんが、血液循環を促すことで患部周辺のむくみや腫れを改善させる作用があります。これにより、むくみや腫れ、筋肉のコリによる痛みが次第に和らげられていきます。ただ、痛みが激しいときには抗炎症剤や鎮痛剤といった西洋医学的治療を併用する必要があるため、症状に応じて併用や使い分けをしていかれるとよいでしょう。
また、日常生活にかかせない関節の柔軟性を保ち、筋肉が衰えないよう、理学療法を併用していくのもおすすめです。いろいろな医療の良いところを積極的に利用してみてください。

加齢に伴って増加する犬猫に多い病気の一つ、変形性関節症は西洋医学的にも完治させることはできず、うまく付き合っていく必要のある病気の一つです。ジャンプなど体に負担となるような運動を控えさせる、肥満を解消させる、トイレや飲食場所への動線を動きやすいよう考慮する、といった生活環境などの改善も行ってあげましょう。
椎間板ヘルニアで肢が急に麻痺してしまった場合は緊急治療が必要です。こういった場合は至急動物病院へ連れて行きましょう。

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