秋の健康注意報[猫]

夏がようやく終わり、猫にとっても過ごしやすい季節がやってきました。犬ほど暑さが苦手ではないとはいえ、体はまだまだ夏の疲れが残っているし、来るべき冬への準備も必要な時期。快適な季節だからと油断せず、愛猫の健康管理をしっかりと!

2011年11月25日RSSRSS

食欲増進の季節、肥満に注意!

涼しくなるにつれて、愛猫の食欲も復活してきます。しかし、急に食べ過ぎると、夏バテで弱った胃腸に負担をかけ、消化不良を起こす原因に。また、冬に向けて、体は防寒のために脂肪を溜め込もうとしますが、最近の快適な室内生活では、体温維持のためにエネルギーを使うこともありません。食欲にまかせて食事を与え過ぎると、肥満を引き起こすことにも。
肥満は、心疾患や関節疾患、糖尿病などのほか、猫に多いFLUTD(猫下部尿路疾患)にもかかりやすくなる健康の大敵。定期的に体重や体型をチェックし、愛猫の太り過ぎには十分注意してください。

秋の換毛期、ブラッシングをしっかりと

アンダーコート(下毛)をもつダブルコートの猫種にとっては、秋は換毛の季節。夏毛が抜けて、防寒のための下毛が密生する冬毛へと生え変わる時期です。こまめにブラッシングをして抜け毛を取り除くとともに、皮膚の新陳代謝を高め、しっかり発毛を促してください。
とくに長毛種では、抜け毛を放置すると、毛づくろいの際に猫が毛を飲み込んで、毛球症(飲み込んだ毛が、胃や腸に溜まると発症)の原因になることも。また夏に比べて毛量が増えるので、被毛のお手入れを怠ると、毛玉ができやすくなります。

ノミは通年の対策を、瓜実条虫のチェックも

ノミ対策は、春夏だけのものではありません。ノミは気温が13℃以上あれば活動・繁殖が可能です。空調設備が整い、一年中、快適な室温で保たれている現在の住環境では、秋冬でも油断はできません。
愛猫の体について吸血するノミの成虫はごくわずかで、9割以上は幼虫やさなぎの状態で周囲の環境に潜んでいます。成虫が見られないからといって、ノミがいないとは限りません。駆除剤には、成虫だけでなく、卵や幼虫に効くものもあります。室内を清潔に保つことはもちろん、獣医師に相談して、通年の予防と対策を心がけましょう。
また夏にノミに感染していた猫は、ノミが媒介する瓜実条虫というおかなの虫に感染している危険性も。ウンチやお尻まわりに白い米粒のようなものがうごめいていませんか? これは片節と呼ばれる虫体の一部で、中に虫卵が詰まっています。もし感染していたら、動物病院で駆虫薬を処方してもらう必要があります。

ワクチン未接種なら、ぜひこの機会に

晩秋から冬にかけては、人も猫も鼻やのどの粘膜の働きが弱り、風邪や目、鼻、のどなどが侵されるウイルス性の感染症が増加します。ウイルス性感染症のなかには命にかかわる危険な病気もあります。愛猫がまだワクチンを接種していない場合は、ぜひこの機会に接種しておきましょう。

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